研究分担者 |
針谷 宥 北海道大学, 理学部, 教授 (50000815)
久米 昭一 大阪大学, 教養部, 教授 (00029604)
廣渡 文利 九州大学, 理学部, 教授 (50037157)
皆川 鉄雄 愛媛大学, 理学部, 助手 (40145058)
藤野 清志 愛媛大学, 理学部, 助教授 (40116968)
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研究概要 |
昭和60年度から昭和62年度の3年間の総合研究の結果, 53編の論文発表と128の学会講演が行なわれ, シンポジウムでは30編の研究成果が発表された. その主なものは次の通りである. 1D)鉱物の結晶化学的研究 高圧下で合成されたざくろ石Mnsio_3、RbやBaを含む二酸化マンガン鉱、FeやScを含むペロフスカイト、FeやNiを含むカンラン石、パンペリ-石、ベスブ石等の結晶構造解析によるMnや遷移元素のもつ結晶化学的役割、二酸化マンガン鉱の構造不整、トドロキ石の新しい構造モデルの提唱が行なわれた。 2)鉱物の同定記載に関する研究 テフロ石, ソノ石, アレガニー石, ばら輝石, 南部石, Mnヘデン輝石, クリプトメレン, ホランド鉱, ベメント石, アルデン石, ソーサ石, Mnアクチノ閃石, チロド閃石, デーナ石, ヨハンゼン石, アラバンタ鉱, 各種二酸化マンカン鉱が記載された. 3)鉱物の合成的研究 カンラン石, バラ輝石の単結晶育成, 種々の遷移元素を含むパイロクロア, ベメント石の熱水下の相変化, ブラウン鉱, Feブラウン鉱, Mnカミングトン閃石, グランダイト, 菱マンガン鉱の合成実験が行なわれ, その生成条件を明らかにした. 4)鉱物の鉱床学的研究 マンガン鉱床の母岩の微量成分, 層状マンガン鉱床の生成した地質年代, 層状マンガン鉱床の初生鉱石の生成過程, 浅熱水性マンガン鉱脈の鉱物共生と生成条件, 海洋底堆積物中のマンガンノジュール, 酸化鉄マンガン鉱の生成環境が明らかにされた.
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