研究分担者 |
浦島 幸世 鹿児島大学, 教養部, 教授 (00000761)
廣渡 文利 九州大学, 理学部, 教授 (50037157)
中村 威 大阪市立大学, 理学部, 教授 (60046761)
菅木 浅彦 東北大学, 理学部, 名誉教授 (80035013)
由井 俊三 北海道大学, 理学部, 教授 (10006637)
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研究概要 |
(1)鉱石組織の生成機構およびその条件: 鉱脈鉱床に見られるmacrostructure,黒鉱鉱床およびキースラガーなどの塊状硫化物鉱床の鉱石組織と現世の海底熱水鉱床の鉱石組織,および各種の鉱床に見られる"黄銅鉱病変"組織などについて、その生成機構と物理的化学的条件が論じられた。 (2)鉱物の化学組成と物理的性質: 濃紅銀鉱-淡紅銀鉱,Ag-Pb-Bi-S系鉱物,閃亜鉛鉱,黄銅鉱-黄錫鉱固溶体,テルル四面銅鉱,鉄マンガン重石,およびWeliniteの化学組成の詳細なデータにもとずいて、化学組成と鉱物の生成条件との関係が論じられた。 (3)鉱物共生の生成機構とその条件: スカルン型タングステン-錫鉱床,火山底鉱脈型金-銀,銅,鉛-亜鉛,および錫鉱床,黒鉱鉱床,および層状マンガン鉱床などに産する鉱石鉱物および脈石鉱物の共生とその生成の物理的・化学的条件との関係が論じられた。 (4)鉱石鉱物の相平衡に関する研究: 【Ag_2】S-【Sb_2】【S_3】-【As_2】【S_3】系および【Ag_2】S-【Sb_2】【S_3】-PbS系の合成実験が行われ、その結果の鉱床学的意義が論じられた。またCu-Fe-Sn-Zn-S系の合成実験の結果から黄錫鉱-閃亜鉛鉱地質温度計について詳細な検討が加えられた。 (5)鉱石組織の実験的研究: 所謂"黄銅鉱病変"組織について実験的研究が行なわれ、この組織が交代作用によって生成され得ることが立証された。
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