研究分担者 |
藤田 哲朗 京都大学, 薬学部, 教授 (40027024)
中村 昭四郎 広島大学, 医学部, 教授 (40013304)
野副 重男 東北大学, 薬学部, 教授 (50013305)
三上 襄 千葉大学, 生物活性研究所, 助教授 (40092100)
山崎 幹夫 千葉大学, 生物活性研究所, 教授 (70089598)
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研究概要 |
山崎はモノアミン酸化酵素阻害物質として、Talaromyces luteusよりTL-1(【IC_(50)】=6.6×【10^(-6)】M)EmericellanavahoencisよりENA-1(【IC_(50)】=3.0×【10^(-7)】M)を単離構造決定。大村は放線菌2400株の「血小板凝集抑制物質の検索」により、Medermycin・2-Methylfervenuloneなどに活性を認め、前者の類縁体についても活性検討。鈴木はSporaviridinのアミノ基アセチル体の主成分(N-Ac-SVD-【A^(1,2)】,【B^(1,2)】,【C^(1,2)】)の構造決定。三上は新サフラマイシンY(側鎖:アラニン)を製造し、更に27種の新誘導体を合成。山本はMacrophomacastaneicolaD-58,78株、DidymosporiumP-38,48の代謝産物の検討を行い、またMonordenの抗腫瘍活性を試験。中村は抗酵母抗生物質Neo-enactin【B_(1,2)】,【M_(1,2)】の構造決定。山口は「エルゴステロール生合成を特異的に阻害する抗生物質の新検索法」により、土壌由来の放線菌・細菌など2000株の検討。名取はPhomopsissp.(68-GO-164)の生産する「アクチン繊維に対する活性物質」CytochalasinN,Oなどを単離構造決定。佐藤はdl-Hexestrolの光学分割を行い、微小管蛋白重合阻害活性を調査し、50μΜではmeso体>(+)体>dl体>(-)体、100μΜではdl体>meso体>(+)体≧(-)体の順で活性が変化することを確認。奥田は「イネイモチ病菌菌糸を用いる微小管蛋白作用物質の検索法」により、ケカビ目(45株)・土壌菌より分離したカビ(129株)の検討を行い、前者7株後者9株の培養液が菌糸異常形態を示すことを確認。野副はキハツダケより2種、コウモリタケより4種の抗菌性化合物を単離構造決定。藤多はTrichoderma polysporumの生産するα-アミノイソ酪酸含有ペプチド性抗生物質Trichosporin-B-【V】,B-【I】a,B-【III】-a,bの構造を解明。班連絡会議:昭和62年2月13日東京大学山上会館で開催。研究成果の報告・討論を行った後、62年度(最終年度)の計画・将来の展望について打合せを行った。
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