研究分担者 |
本名 俊正 鳥取大学, 農学部, 助教授 (90093624)
白石 真一 九州大学, 農学部, 助教授 (40154356)
伊藤 代次郎 愛媛大学, 農学部, 助教授 (80036318)
福元 康文 高知大学, 農学部, 助教授 (80036748)
竹内 芳親 鳥取大学, 農学部, 助教授 (90032094)
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研究概要 |
昭和60, 62年度科学研究費(海外学術研究)によりメキシコ国カリフォルニア半島の沙漠に滞在し, 現地から種々な情報, 資料の収集, さらに現地における野菜, 果樹栽培の実体調査をもとに栽培作物の栽培暦から生態型の分類も行った. 一方, 現地圃場から船便にて輸送された砂を使用して, かんがい水と土壌中に多量に含まれる無機塩類の集積とかん水による肥料の流亡を避けるため, 種々の塩分濃度のかんがい水のかん水法, かん水量, 頻度, 土質, 緩構効性料, 有機物の投入量などの検討を種々の葉菜類を供試して行った. 鳥取大砂丘研内のアリドトロン(人工沙漠装置)を用いて, 高温, 乾燥条件下での光合成, 蒸散速度の測定を行い, 作物の気孔拡散伝導度, 葉内細胞間隙のCo_2濃度等の算出により, 日本産, メキシコ産の作物, 特にマメ類を中心にした比較検討を行い, 耐乾性機構の相異点を見出そうとした. また, 蒸散量の測定はかんがい水の節約, 特に節水栽培基準の確立に対する基礎資料として集積された. 節水栽培法として, 砂栽培ベッドによるメロン栽培法の確立と, メキシコ沙漠への実用的応用手法の検討を行った. さらに, 高分子吸水性樹脂の砂との混合使用による超水節約農法の確立を, 種々の葉菜類の使用によって可能とした.
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