研究分担者 |
山本 広基 島根大学, 農学部, 助教授 (30112121)
中村 利家 島根大学, 農学部, 教授 (80155845)
鍬塚 昭三 名古屋大学, 農学部, 教授 (40023460)
甲斐 秀昭 九州大学, 農学部, 教授 (60038198)
三浦 正 島根大学, 農学部, 教授 (00032540)
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研究概要 |
パラコート他、圃場で多用される農薬の散布、連用土壌で微小生物相の変化を調査した。ブドウ園でのグラモキソンの散布は細菌,放緑菌,糸状菌数を増加させたが、その後減少し、施用による有意差は無かった。水田でクロメトキシニル,ベンチオカーブは窒素固定能に対する影響が大きく、パラコート区ではあまり差は無かった。ベンチオカーブに対する耐性菌の発現の良合いは細菌の種類によって異っているようで、影響評価の指標を探る場合、種類に対応した尺度を考慮する必要があると示唆された。土壌節足動物に及ぼす影響については、コイタダニ科のオトヒメダニ属,ハバヒロオトヒメダニ属の動向によって農薬施用の影響を評価する方法を提案できるかも知れない。ダニコール,スミチオン散布土壌では引続いてベンチコートシート法の具体的適用法が検討され、また、同法で評価されるTPN,トリクラミド,PCNBの影響はTPNでは土壌の種類の差が少いのに対してトリクラミドではその差が大きかった。酵素活性への影響による評価については、アリルエステラーゼ,アリルアシルアミダーゼ活性の測定法について問題の少い方法が確立された。
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