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1986 年度 実績報告書

血栓の形成溶解の機序と血栓症の診断、治療、予防に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60304065
研究機関九州大学

研究代表者

田中 健蔵  九大, 国立大学(その他), その他 (00037318)

研究分担者 居石 克夫  九州大学, 医学部, 教授 (70108710)
キーワード血栓症 / 血管内皮細胞 / 血小板 / 血液凝固因子 / プラスミノゲン・アクチベーター / アクチベーター・インヒビター / プロスタグランディン / 凝固・線溶系活性化ならびに制御機構
研究概要

【I】 血栓の形成、溶解の機序に関する研究(1)外因系凝固機転の活性化に関して、組織因子の精製、構造解析を進め第【VII】因子のL鎖のアミノ酸配列を決定し、活性化機序を解析中である。組織因子の産生因子、とくにエンドトキシンの生体内局在を免疫組織学的方法により証明した。(2)凝固線溶系の制御機構に関する研究としては、プロテインCインヒビター、【α_2】プラスミンインヒビターのcDNAによる構造解析を行い、適当なベクターによる蛋白発現を進めている。プラスミノゲンアクチベーター・インヒビターの各種細胞における代謝、線溶系の制御機構を培養細胞,とくに単球,血管ならびに角膜内皮細胞についてその意義を明らかにした。低分子ヘパリンのAT【III】との親和性および胎盤由来の抗凝固因子の構造解析を進めた。体液中に存在するトリプシンインヒビターの線溶系制御における意義を明らかにし、その分布を検討した。(3)血小板の活性化におけるGP【II】b/【III】aの意義をモノクローナル抗体を用いて解析し、これらの局在の変化を電顕的に証明した。血小板由来シクロオキシゲナーゼのモノクロ抗体を用いた免疫定量法を開発した。
【II】 血栓症、血管内凝固症候群(DIC)の診断と病態に関する研究(1)DIC血栓症などの血液過凝固状態における組織プラスミノゲンアクチベーターの活性、抗原量や他凝固因子ならびに【α_2】PIなどの測定を行い、とくに過凝固状態に続く線溶亢進時の【α_2】PIの動態、血管内皮細胞の一機能発現としてのアクチベーター放出能は病態発現の解析とともに予後判定に重要である。
【III】 血栓症、DICの治療に関する研究(1)血栓症における組織虚血の治療目的で、組織アクチベーターとともにウロキナーゼ経口投与剤の有効性、生体内分布を検討し、治療的有用性を明らかにした。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] S.Kawabata;T.Miyata;T.Morita;T.Miyata;S.Iwanaga: J.Biol Chem. 261. 527-531 (1986)

  • [文献書誌] H.Tanaka;N.Kobayashi;T.Maekawa: Thrombos Haemostas. 56. 137-143 (1986)

  • [文献書誌] N.Yamamoto;H.Kitagawa;K.Tanoue;H.Yamazaki: Thrombos Res. 39. 751-759 (1985)

  • [文献書誌] T.Yoshimoto;K.Magata;H.Ehara;K.Mizuno;S.Yamamoto: Biochim Biohoys Acta. 877. 141-150 (1986)

  • [文献書誌] K.Suzuki;Y.Deyashiki;J.Nishioka;K.Kurachi;M.Akira;S.Yamamoto;S.Hashimoto: J Biol Chem. 262. 1-6 (1987)

  • [文献書誌] T.Yamamoto;H.Sumi;M.Maruyama;H.Mizumoto;R.Ikeda;H.Yoshihara;H.Mihara: Clinica Chimica Acta. 158. 91-98 (1986)

  • [文献書誌] N.Aoki: "Fibrinogen and its derivatives"Crosslinking of-plasmin inhibitor to fibrin"" G.Mu¨ller-Berghaus et al.eds.Elsevier Science Publishers B.V.(Biomedical Division), 93-101 (1986)

  • [文献書誌] K.Tanaka: "Atherosclerosis 【VII】"Development of human cerebral atherosclerosis"" N.H.Fidge&P.J.Nestel eds.Elsevier Science Publishers B.V., 583-586 (1986)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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