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1986 年度 実績報告書

石灰化の機構とその障害に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60304075
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

佐々木 哲  医科歯科大, 歯学部, 教授 (80013803)

研究分担者 小椋 秀亮  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (20013831)
平井 五郎  日本大学, 松戸・歯学部, 教授 (80013845)
高野 吉郎  大阪大学, 歯学部, 助教授 (90126425)
小沢 英浩  新潟大学, 歯学部, 教授 (60018413)
清水 正春  鶴見大学, 歯学部, 教授 (40064357)
キーワード石灰化 / 骨 / 歯 / カルシウム / リン酸
研究概要

石灰化組織は組織内にリン酸カルシウム結晶が沈着する現象によってその形態が形成され、機能が発揮される。この現象は歯や骨を形成する細胞および基質中の成分が関与する複雑なものであると推定される。また、生理的因子や薬物の多彩な効果も知られている。そこでこの石灰化機構の解明のために、多方面の領域を総合化して研究を推進することを目的とした。その当面の目標としては、1)基質成分の分子構造の解明と石灰化におけるそれらの生理的役割の研究、2)石灰化組織形成細胞の形態学的変化と機能との関連の研究、3)石灰化を阻害する各種因子の効果とその作用機序の研究、の3点に焦点をしぼった。そして昭和60年度の成果をふまえ、以下の点につきさらに研究の発展と具体化が進められた。
1)エナメルたんぱく質については、ウシおよびブタのアメロゲニンのみならずエナメリンについてもさらに詳しい構造、性質に関する研究に着手した。また低分子分画については、2,3の新しいペプチドを分離することができ、それらの由来、生成機序についても研究を進めた。(佐々木,清水)。また分離精製したエナメルたんぱく質成分について、in vitroの石灰化に対する結晶学的影響を明らかにした(森脇)。
2)結晶の微細構造に関する研究は、対象を骨に広げるとともに(一条)、基質小胞膜の微細構造についても石灰化との関連のもとに詳細な観察を行ない(小沢)、また、エナメル芽細胞構造の周期的な変化について電顕的に追求した(高野)。
3)薬物等による石灰化障害に関しては、阻害剤,イオンなどの種類を増やし、実験条件を変えて比較検討し(平井,田熊,須賀)、また物質代謝の面からもこれらの因子の障害の様式を明かにした(小椋)。以上のような成果が得られた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 佐々木哲: 日本骨代謝学会雑誌. 4. 56-68 (1986)

  • [文献書誌] 川本忠文,清水正春: Stain technology. 61. 169-183 (1986)

  • [文献書誌] 小沢英浩: 電子顕微鏡. 21. 81-92 (1986)

  • [文献書誌] Y.Takano;H.Ozawa;M.A.Crenshaow: Cell Tissue Res.243. 91-99 (1986)

  • [文献書誌] 寒河江登志朗,三島弘幸,奥田綾子,川崎正行,平井五郎: 日大口腔科学. 12. 55-59 (1986)

  • [文献書誌] Y.Miake;S.Takuma: 37. 501-510 (1986)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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