研究分担者 |
吉田 典司 広島大学, 工学部, 教授 (60037728)
山田 好秋 長崎大学, 歯学部, 助教授 (80115089)
丸山 剛郎 大阪大学, 歯学部, 教授 (20028757)
長谷川 成男 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (70014074)
鹿沼 晶夫 東北大学, 歯学部, 教授 (20013922)
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研究概要 |
1.共通プロトコールの実施 下顎運動機能に関する症例は各大学単位では少いので、全国規模で収集して、データベースを構築する基礎データの整理を行った。各研究分担者から送付されたプロトコールは183部である。これらのプロトコールに記載されている情報は全部が新潟大学で入力された。各研究者所有のプロトコールから最大公約数的に整理されたプロトコールは、各研究者独自の測定法などに関係して、全体では記載しにくい個処が目立った。すなわち記載率70%の項目が30%を占めたことは、今後再検討して整理することが必要である。 2.データベースシステム 総合的なデータベースは新潟大学で構築して、参加する研究分担者には、必要なデータを新潟大学から供給した。R:BASE4000に操作用支援プログラムや統計用プログラムを付けて、各研究者に供給した。今回のシステムは補助金の関係から、各研究者とのデータはフロッピーディスクを媒体として郵送されたが、将来は回線によるデータ供給に発展させる準備がある。 3.分担研究成果の概要は以下の通り 小林は現在市販されている下顎運動測定装置はパソコンと併用により高度な機能解析が可能なことを明らかにした。坂東は機能検査の診断に有効な座標系設定法を明らかにした。河野,長谷川は機能異常者の咬合状能を詳細に検討して、平衡側咬合干渉の有力なる情報を提供した。丸山は咀嚼運動の分析から顎口腔機能診断のパラメータを提供した(リズム,閉口路と開口路の関係,咬合位付近の収束路,咬合位,咀咐嚼路,最大スピードなど)。鹿沼はEMGバイオフィードバックと緊張性頚反射を用いた咬合診断法の有効性を明かにした。又山田は臨床に応用される筋活動分析、吉田はデータベースにおける複数問合せの最適化を提案した
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