研究概要 |
本研究は、四つの方向に班編成を行って、調査研究にあたっている。 1.(A班)東京工業大学の全留学生を対象に、社会学的,心理学的調査を行うもので、次の2つの調査仮説を立て、現在調査を実施中である。 (1)本学では学部4年以前と以降とでは、留学生の環境,留学生自身の意識に大きな変化が見られると考えられる。これは、本学独特の研究室制度に起因するものであろう。 (2)留学生の母国における実態を、〈家族〉〈経済〉の2軸に沿って分析する。 2.(B班)全国22の教育研究機関を選び、留学生受け入れ体制についての、専門家や留学生担当職員の意見を調査している。3月15日段階で過半数のインタビューを終えている。 3.(C班)主にアジア諸国の、理数系中等教育教科書を収集した。現在6ヶ国109点を集めたが、まだ分析を始める段階に至っていない。猶サウジアラビアの教科書の目次の翻訳も行った。 4.(D班)理工系留学生用の日本語教材の開発をすすめているが、特に本学の教官による講義をVTRによって録画し、これを2種のテキストとして文字化し、これに語学的註釈を施した教材を作ることを目的とし、現在作成中である。すでに多くの討議を重ねた。
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