研究概要 |
1.次のような事項が着実に実行された。 イ.中性子ポラライザー(アナライザー)を製作した。 (武田) ロ.中性子π/2コイル、πコイル,スピンフリッパーを製作した。(武田) ハ.多次元データ入力システムを製作し、テストした。 (好村) ニ.超伝導磁石の設計を行った。 (藤井) ホ.上の設計のためにコンピュータ・シミュレーションを行った。(梶) ヘ.スピン・エコーのアセンブリーを原子炉に組み、スピンエコー収束の最初のテストに成功した。(好村・武田・藤井・梶) ト.セミ・ミクロな系の素励起の理論を検討した。 (渡部) 2.研究は全体として当初の計画どおり順調に進行した。超伝導磁石の設計を行いながら、その予備的検討のため、コンピューター・シミュレーションを行った。その結果、磁場の均一度を特定の散乱角に対し、【10^(-5)】以下におさえないと超伝導磁石の使用は意味がないという厳しい結果が得られた。このために、フレネル・コイルの開発が必要であることが判明した。 よいポラライザー(透過率が大きく、偏極率が高く、ビーム幅が広くとれる)を開発することは極めて重要であるが、大変困難でもある。今年度、ソラー・スリット型のものを開発したが、続いてスーパー・ミラー型のものも開発している。
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