研究課題/領域番号 |
60400011
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
比嘉 政夫 琉大, 大学併設短期大学部, 教授 (10045198)
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研究分担者 |
石川 友紀 琉球大学, 法文学部, 教授 (10044843)
江上 能義 琉球大学, 法文学部, 助教授 (10117567)
嘉数 啓 琉球大学, 法文学部, 助教授 (30044845)
島袋 伸三 琉球大学, 法文学部, 助教授 (40044862)
篠原 武夫 琉球大学, 農学部, 助教授 (10045114)
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キーワード | 国際交流 / 国際協力 / 政治文化 / 文化変容 / 都市文化と文化的背景 / 相互存 / 国際環境 |
研究概要 |
本年度については、下記のような研究活動を行った。 1.上記課題についての関連文献を調査、収集した。とりわけ太平洋圏の島嶼に関する学術雑誌や学術図書の講入に重点をおき、しかも特定の専門分野に偏らず、研究分担者が共通に利用可能な文献・資料を最優先した。また、この地域の地図を基礎的資料の一つとして位置づけ、昨年度に引続き購入をした。これらの文献・資料は主として、付属図書館内に設置されているアジア・コーナーに移し、研究分担者はもちろん、他の研究者にも利用できる状態にある。 2.大学外の識者、研究者を招いての研究会を開いた。島嶼の社会的特性を解明していくために、その基本条件となる自然立地、島の形状と地質、産業特性、人口の静止・動態などを踏まえて、沖縄の島嶼とミクロネシアの島嶼の比較をおこなった。 (a)自然環境が島嶼の社会、経済構造の形成に大きな変数として存在すると同時に、島嶼に住む人々のその自然環境への適用の在り方が一方において変数として存在する。つまり、風景として存在する自然と、資源として存在する自然の差異となって現れる。また、どのような産業構造を選択するかにより、島嶼の社会構造の変動と連動する傾向にあるといえよう。 (b)島嶼で、これまで共有されてきた伝統的文化や社会構造が島嶼外からの行政的、政治的、経済的システムの導入により、変化してきているとの報告がなされた。だが、生活レベルにおいては依然として伝統的な規範や行動様式が根強く、土着的なものと外来のものとの緊張関係がある。 3.本研究の代表者および分担者は、これらの研究活動と並行して、それぞれの専門分野からとらえうる島嶼の特性に関する論文を執筆中である。
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