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1986 年度 実績報告書

認知情報処理の動的特性に関する心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60410002
研究機関東京大学

研究代表者

大山 正  東大, 文学部, 教授 (50008942)

研究分担者 津崎 実  東京大学, 文学部, 助手 (60155356)
石口 彰  東京大学, 文学部, 助手 (10184508)
大島 尚  東洋大学, 社会学部, 講師 (20114415)
山本 豊  東京大学, 文学部, 助手 (40134423)
鳥居 修晃  東京大学, 教養学部, 教授 (50015012)
キーワード認知情報処理 / 動的特性 / 立体視 / ランダムドットステレオグラム / 運動視 / 観察反応 / フィードバック / 時間性ピッチ / 並列分散処理モデル
研究概要

本研究は、被験体の反応に基いて提示刺激を次々に変化させるという方法を用いて、種々の側面から認知情報処理の動的特性を明らかにしようとしたものであり、二年度目の成果は以下のとおりである。
1.CRTディスプレイ上に提示した立体視刺激に対する知覚実験を引き続き行なうとともに、並列分散処理モデルを当てはめたシミュレーション結果と比較した。運動する事物に対する立体視成立の前処理段階として二種のフィルターが必要であることが示唆された。
2.立体視条件ではなく純粋に運動情報によってのみ奥行感が知覚される少数の光点の運動パターンに対する知覚実験を追加した。従来このような知覚の背景には物体の剛体性の仮定が必要とされていたが、今回の実験結果は必ずしもその仮説は必要とされない可能性を示唆した。
3.障害者における立体視の成立過程を調べる研究では二重視を訴える視覚障害者に対する訓練を行ない、二重視の解消と立体視の成立との関連について調べている。二重視の解消は古典的ステレオグラムに対する立体視の成立には寄与するが、ランダム・ドット・ステレオグラムに対する立体視は依然として困難であった。
4.ラットの観察反応の実験においては、食餌反応のコストを連続的に変化させると弁別負刺激の利用の程度が連続的に変化することが判った。ニホンザルの観察反応の実験ではfadingの手続きにより弁別負刺激のみで観察反応を維持させることができた。
5.時間性ピッチの認知過程に関する実験では、成分音の周波数が一過的に変化する場合でもlow pitchが聞こえることが確認され、個々の成分音の変化を上下法的手法によって求めた結果との共通性が見出された。

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公開日: 1988-11-08   更新日: 2016-04-21  

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