1.本研究の主たる目的は、国立国語研究所編『国語年鑑』をもとに過去33年間の研究成果の国語学研究文献総合目録を作成し、それによって国語学研究の動向について分析と展望を行うことにある。 2.研究の初年度にあたる本年度は、国語学研究文献総合目録を作成するためのデータ(文献データ)の作成を中心に進めた。 3.文献データの作成にあたっては、コンピュータに入力する方法をとった。これによって、データの検索・ソート(配列並べかえ)などが容易になり、文献データをさまざまな角度から分析することが可能になっている。 4.文献データ作成のために今年度に行った作業の手順は、概略次の通りである。 (1)コンピュータ入力のための原稿作成。 (2)データ入力。 (3)データ校正。 (4)データ追加・修正のためのシステム開発。 (5)コンピュータ端末を使っての修正作業。 5.文献データには、単に書誌学的な情報が蓄えられているだけでなく、文献の分類コードや著者の読みがなコードなども付加できる形式に整えた。これは、今後の分析だけでなく、将来にわたって、この文献データを文献検索などにも広く利用できる可能性をもたせるためである。 6.以上の作業はほぼ予定通りの進行をみた。その結果、約2万5千件の文献データが入力されている状態にある。
|