研究課題/領域番号 |
60420022
|
研究種目 |
一般研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
航空宇宙工学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
前田 弘 京大, 工学部, 教授 (10025786)
|
研究分担者 |
石井 隆次 京都大学, 工学部, 助手 (20026339)
手島 光司 京都大学, 工学部, 助手 (90026104)
小早川 命 京都大学, 工学部, 助教授 (50026332)
西田 迪雄 京都大学, 工学部, 助教授 (10025968)
|
研究期間 (年度) |
1985 – 1986
|
キーワード | 有翼飛翔体 / 大気圏突入飛行 / 再突入空力加熱 / 高温非平衝流 / パネル法 / 風洞試験 |
研究概要 |
有翼飛翔体は米国においてスペースシャトルとしてすでに実用化の段階に入っており、宇宙開発に多大の貢献をなしてきたことは周知の通りである。また欧州においてはHERMES(仏)、HOTOL(英),HORUS(独)等の有翼型の宇宙往復輸送機が提案され、種々の技術的検討がおこなわれるとみられる。さて我国においても有翼型宇宙往復輸送機の開発に関して検討の段階に入っており、そのための基礎研究の必要性は論を待たない。特に大気圏突入時の飛翔体まわりの極超音速から亜音速まで移り変る複雑な空気力学現象について解決しなければならない問題が山積みしている。 本研究では飛翔体に働く力および再突入空力加熱の問題を数値計算と風洞試験によって解明しようとするものである。 再突入時に飛翔体が遭遇する最大の問題の一つは、非常に強い衝撃波(【M_∞】>25)による空力加熱である。このような衝撃波は空気の解離・電離反応および輻射を伴っている。この問題に対しては、計算機シミュレーションによって、飛翔体モデルまわりの衝撃層の流れ場を空気の化学反応を含めて解析し、これより壁面における熱流束が決定できた。これは将来の有翼飛翔体の空力加熱に関する工学上の必要なデータとなるであろう。このような強い衝撃波の数値計算は我国ではまだおこなわれていないので本研究が先駆的なものであろう。 有翼飛翔体の空力特性については、その低速飛行特性が風洞試験によって明らかにされた。また、空力特性を数値計算によっても明らかにした。
|