研究概要 |
相補的プログラミングは、次世代コンピュータのための高機能・高品質ソフトウエアを開発するための新しいプログラミング概念である。相補的プログラミングは、プログラムの間の相補性、プログラムと仕様の間の相補性、仕様の間の相補性を基にした意味論ベースの高信頼プログラミングの考え方で"A Step Towards Complementary Programming"(by T.Ito,New Generation Computing,vol.3,pp.3-13(1985))において提案されたものである。本研究は、この相補的プログラミング環境を次世代コンピュータにおいて実現するための諸機能・メカニズムについての基礎的研究である。本研究では、並列性と高度推論機能に力点を置いて次のような基礎研究を行ってきた。 ・意味論指向プログラミング概念の明確化 ・仕様とプログラムの相補的に基づくプログラムの検証・合成・改良 ・対話的推論システムと構成的論理 ・並列プロセスの検証・合成のための論理体系 ・次世代コンピュータの核言語としての並列Lispの設計・試作
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