研究概要 |
(1)【Sm_2】【Co_7】単相資料の作製 【Sm_2】【Co_7】には高温相(【Ce_2】【Ni_7】型六方構造)と低温相(【Gd_2】【Co_7】型菱面体構造)があり、1080℃に相変態をもつ。本研究では磁性に重要な高温相試料を作製し、実験を行った。種々の組成についてアーク溶解,熱処理を試みた結果、仕込み組成48.59wt%Sm-Co合金粉末を1200℃,100時間焼結したの、シリコンオイル中に急冷することにより、単相試料を得ることができた。酸化を防ぐ為に粗粉碎などは、自製の真空グローブボックス中にアルゴンガスを送り、この中で行った。 (2)磁区観察 ボールミル粉碎した【Sm_2】【Co_7】微粒子を樹脂中に埋めこみ、研磨を行った面の磁区観察をコロイド-SEM法により行った。図1に観察例を示す。(a)は2磁区粒子,(b)は単磁区粒子である。図2(b)の様な単磁区粒子の粉度分布の測定結果を図2に示す。研磨面での臨界粒径は3.8μmである。この値から球状粒子の単磁区臨界直径5.6μmを得た。
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