研究概要 |
本研究の目的は、体力・スポーツ科学の文献情報検索システムを開発することにある。初年度である昭和60年度は、プロジェクトチームの研究者各自の研究テーマに対する共通理解を深め、相互の研究分担の役割と関連性を確認し、研究協力体制を確立することから始めた。 次に、より効率的でわかりやすく、使いやすい文献情報検索システムの開発のために、スポーツ科学におけるデータベースとしては、最大の規模で最も幅広く利用されているカナダ・スポーツ情報センター(SIRC)と、この分野の先駆的なシステムをもつ、ウォータール一大学のスポーツ・余暇社会学情報システム(SIRLS)のスタンダードファイルと文献情報のマイクロフィッシュを購入した。さらにデータバンク社としては世界最大のロッキード社ダイアログ(DIALOG)に、国際通信回線により直接アクセスする手続きを行い、ERIC,MEDLINEといった欧米の文献データベースの情報をリアルタイムで入手できるシステムを確立することに成功した。 上記のように、欧米の種々の文献データベースの検索システムと内容を比較・検討することによって、我々が開発しようとしている鹿屋体育大学スポーツ科学文献情報検索システム(Kanoya Information System on Sport Sciences: KISS)のハードウェアの中心となる光電子ファイルシステムによる検索方法を研究し、情報検索システムのモデル(原案)を作成するに至った。このモデルと本年度の研究成果は、鹿屋体育大学研究紀要に発表した。 本年度は、海外のデータベースをアクセスするシステムが確立したことから、実際の文献情報の収集作業に入った。選考のキーワードを"高齢者の体力及びスポーツ"とし、筑波大学のUTOPIAシステムやDIALOG等により、国内・欧米の文献を収集し整理した。
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