研究分担者 |
石塚 明男 東京大学, 海洋研究所, 教務職員 (80107458)
堀江 絹子 東京大学, 海洋研究所, 助手 (50013503)
蒲生 俊敬 東京大学, 海洋研究所, 助手 (70143550)
児玉 幸雄 東京大学, 海洋研究所, 助手 (10013575)
野崎 義行 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (70126142)
|
研究概要 |
昭和62年5〜6月東大海研究所白鳳丸KH87ー2航海において沖縄トラフ, 伊平屋海盆を中心とした海域の熱水活動探査を行ない, 伊平屋海盆西部に強力なメタン・ヘリウムー3プルームを発見した. これはこの海域に熱水噴出孔の存在する有力な証拠となる. また, 海底岩石採取と熱流量測定を行ない酸性火山岩の分布を明確にした. この結果をもとに昭和62年8月「しんかい2000」により当海域の潜航調査を試みたが, 悪天候のため中止となったのは誠に残念である. 昭和61年7月, 当海域の潜航調査により得られた熱水マウンドの鉱物, 化学, 同位体比分析を実施し, マウンド推積物がMoに富む鉄ーマンガン酸化物および鉄ースメクタイトであり, 生成温度(^<18>O/^<16>O比による)は20〜50℃であることを明らかにした. この同位体温度は「しんかい2000」より実測されたマウンドの温度約40℃と良い一致を示す. 昭和62年11月「しんかい2000」により相模湾初島沖の冷水湧水帯に潜航し, 生きたシロウリガイを捕獲し, エネルギー代謝の研究を行なった. ^<34>Sを濃縮した濃縮したチオ硫酸を投与し, 酸素消費速度とチオ硫酸消費子度の相関などについて実験したが, 結果は現在分析中である. 昭和62年12月より1月にかけて, 科学技術庁の南太平洋リフト系調査に加わり, 南フィージー海盆の拡大軸熱水活動の精査を行なった. この結果, 拡大軸中央部において極めて優勢なメタンーマンガンプルームや温度異常を発見した.
|