初年度の計画に基づいてエルゾーンパーティクルカウンタ(米國パーチクルデーター社)一式とパーソナルコンピューターPC9801F2を購入し、両者を連結して使用できるように整備した。コンピュタァにソフトを入れて、内蔵データーの処理計算等に格段の便宜をうることができた。培養藻をサンプルとして粒子サイズスペクトルを取り本器の実用性を確認すると共に、その使用に習熟すべく力めた。 動物の区分採集器(LHPR)とクロロフィルの連続曵行探査器(SFTD)をそれぞれ整備して使用に耐へるよう各部の調整を行った。 SFTDは9月17日より3日間、大阪湾の長軸と東西軸に沿って試行的に曵行した。その結果クロロフィルの顕著なパッチを多数発見することができ外に、散乱光シグナルにもパッチ状分布が頻出することが判明し、恐らく摂食者群によるものと考えられた。両者のパッチの相互関係が略々相補的であったことも確認されているので、研究の見透しは一段と明るくなった。
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