研究概要 |
1.in vitroでハイドロコーチゾンによるニワトリ胚表皮角質化の誘導が, EGF添加により抑制され(Develop Biol 124:153ー162,1987), 同時に基底膜の形態にも変化が及ぶこと(解剖誌62:509,1987.Cell Tissue Res投稿中)を報告した. さらに, EGF投与による表皮基底膜の変化について, 基底膜の主要な構成要素であるIV型コラーゲン, ラミニンに対する特異抗体を用いて, 免疫組織化学的に検討した. 2.脊推動物の代表的な内在性レクチンと考えられるβーガラクトシド結合性レクチン(14K)に対する抗体を作製し, ニワトリ胚表皮における抗体結合部位の局在が, 発生過程(in vitro,in ovo)に伴い変化することを光顕および電顕下で確認した. 3.マウス(C57BL,胎生12日齢〜生後1日齢)生殖腺におけるレクチン結合パターンの発生の伴う変化を, 光顕的および電顕的に検討し, 特にGSー1とBPA反応の局在およびその消長にみられる性差を追究した. 4.ヒト血小板の活性化に伴う, 顆粒成分や膜成分及至細胞骨格成合の動態, 或いはリン酸化過程を組織細胞化学的に検討し, 得られた結果を順次刊行準備中である. 5.ラット脂肪細胞におけるインスリン依存性グルコース輸送因子について, その局在と変動を免疫電顕的にさらに検索中である. (注)学会口演 35席(略),論文 20篇.著書 3篇
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