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1986 年度 実績報告書

間質性肺疾患の病理発生に関する超微形態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60440034
研究機関自治医科大学

研究代表者

横山 武  自治医大, 医学部, 教授 (30048938)

研究分担者 篠原 直宏  自治医科大学, 医学部病理学教室, 助手
清水 英男  自治医科大学, 医学部病理学教室, 講師 (80129030)
広田 紀男  自治医科大学, 医学部病理学教室, 助教授 (20041361)
キーワード間質性肺症患 / 伸展固定 / 超微形態 / 立体構築
研究概要

ポリエチレングリコール固定(伸展固定法)による肺正常気管支の走行:マイクロソフテックスによっていわゆる娘気管支を認めたが、実体顕微鏡でも確認出来た。
閉塞性細気管支炎(OPB):連続切片(組織標本)で病変部位(呼吸細気管支部)を確認して、走査電顕(SEM)、及び三次元解析による研究を続行、症例を増やしている。各個の症例に特異的所見は無いかを検索している。それぞれについてマクロのCT像、ソフテックス所見、臨床所見について検討する。
DPBの類縁疾患(閉塞性気管支細気管支炎 BBO、器質化を伴う閉塞性細気管支炎 BOOP):これらの症例についても検索している。
特発性間質性肺炎(IIP):SEMにより胞隔の肥厚が極めて明瞭である。細気管支の拡張及び部分的肺胞の虚脱が見られる。
各種の肺気腫(小葉中心性CE、汎小葉性PE):PE 実体顕微鏡で多少ともCEを伴う。SEMにより肺胞の破壊、拡大が極めて明瞭である。CE 呼吸細気管支の拡張が著しい。更に、肺胞道も拡張している。実体顕微鏡でこれらの部位の炭粉沈着が目立つ。
結論:娘気管支を実体顕微鏡で確認。OPBの今までの結論は大体正しい。IIPはSEMにより隔壁の肥厚が明瞭である。呼吸細気管支の拡張、隣接の肺胞の虚脱がある。BBOは症例が少ないが、呼吸細気管支の症変もある。BOOPは典型例が少ない。CEは呼吸細気管支、肺胞道の炭粉沈着を伴った拡張。PEは肺胞の破壊、高度の拡大、隔壁の薄さが著しい。
更に、検索症例を増やすと同時に。間質性肺炎の病理発生を検討するため、ラットに過酸素肺を作り、その急性変化を走査、及び透過電顕での検索も追加する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 二ノ村信正: 日本胸部疾患学会雑誌. 24. 437-445 (1986)

  • [文献書誌] 清水英男: 日本胸部疾患学会雑誌. 23. 873-881 (1985)

  • [文献書誌] 山中晃,横山武: "肺病理アトラス" 文光堂, 264 (1985)

  • [文献書誌] 横山武: "原因不明の肺疾患(特発性間質性肺炎など)現代病理学大系第14巻呼吸器" 中山書店,

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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