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1988 年度 実績報告書

マイクロビーム放射線による篩照射法の基磯的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60440051
研究機関北海道大学

研究代表者

入江 五朗  北海道学, 医学部, 教授 (30001788)

研究分担者 榎戸 武揚  北海道大学, 工学部, 助教授 (10001992)
有本 卓郎  北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (50168027)
キーワードスリットビーム / マイクロ篩照射 / 不均等線量分布 / 電子線照射 / 陽線スリット照射
研究概要

本研究は60・61・62・63年度に亘って行われた。
1.経過概要
60年度及び61年度、48MeV電子線コリメータ(タングステンブロックによるスリット)、被照射動物の固定台及びその遠隔操作式徴物装置を試作しその機械的精度の計測、再現性のチェックを行なった。筑波大学粒子線医科学センターのプロトンスリットビームの線量測定、線量分布測定にFCRのイメージングプレートを利用する研究を進めた。
62年度はスリットビームのTLD素子による線量測定、スポットスキャンと線状に拡大したスポットによる照射線量分布の測定を行ない、後者の方が再現性の良い事を確認した。年度後半より電子線スリットビームによる実験動物の照射を開始した。動物固定法、実験上最も安定して利用出来るスリット巾を2mmと定め、スリット間の間隙の効果をマウスのLD50/30を指標として求めた。筑波大学では実験腫瘍に対するプロトンスリットビームによる治療実験をはじめた。
63年度は62年度の実験を更に継続して行なった。
2.研究結果
a)48MeV電子線スリットビームによる効果
マウスLD50/30では効果は客積線量によって決まり、間隙の効果は3mm迄は認めらられなかった。
b)プロトンのスリットビームによる実験腫瘍
治療実験では、腫瘍の治癒はスリット間の間隙の線量が治癒率を決定した。この効果は間隙0.5mm迄認められた。
3.考案 研究の作業仮説は、腫瘍の治癒は容積線で正常組織の障害は間隙内の最低線量で決まるとした。しかし、この実験系で作業仮説は否定された。今後グリット照射、分割照射で最終結論を得たい。

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公開日: 1990-03-18   更新日: 2016-04-21  

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