研究分担者 |
森山 美昭 新潟大学, 医学部附属病院, 助教授 (00018706)
高橋 益広 新潟大学, 医学部, 助手 (90179531)
小池 正 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (30170161)
高橋 芳右 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (70163285)
服部 晃 新潟大学, 医学部, 助教授 (10018731)
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研究概要 |
(1)急性巨核芽球性白血病B例の経験より約半数が稚小児であり,約半数が骨髄線維化を伴っていることが判明した. (2)骨髄単球系のマーカーであるCD33が,巨核芽球にも発現しうることが明らかとなった. (3)血小板ペルオキシダーゼ(PPD)と抗血小板糖蛋白GPIIb/IIIaとが巨核芽球の同定に百用であることが再確認できたが, 一方の陽性率が低いことがあり, 巨核芽球の同定には両者を検索する必要があることが明らかとなった. (4)PPO陽性でGPIIb/IIIb陰性の例で, GPIVが陽性であったが, この例はフェリチン含有顆粒をもち, early crythroblastic leukemiaが強く疑われた. すなわち, PPO活性は巨核芽球に特異的ではないことが明らかとなった. (5)ダウン症患者で生直後みられる芽球の一過性増多(Transient Abnormal Myelopoiesic)では巨核芽球の増加を伴う例が多いことが明らかとなった. (6)当教室で樹立された細胞株KU812は当初好塩基球に分化することが注目されていたが, 本細胞株はPPO活性,GPIIb/IIIa,GPIVなどの巨核球系マーカー, EPI,Glyoophorin Aなどの赤芽球系マーカーをもっていること, すなわちmulti potential stem lineであることが判明した.
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