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1985 年度 実績報告書

咀嚼機能面からみた全部床義歯の咬合接触に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60440090
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

長尾 正憲  東京医科歯科大学, 歯, 教授 (60014213)

キーワード全部床義歯 / 咬合接触 / テレメータリング
研究概要

昭和60年度の研究計画は、1)義歯に埋入可能なテレメーターの開発、2)テレメーター埋入用実験義歯の製作、3)有線方式によるテレメーター・システムの信頼性の確認である。
テレメーターは、1)小型で義歯に埋入可能であること、2)電源の問題から低消費電力、3)安全性から低電圧動作が要求されており、テレメーターの回路を単純にせざるをえない。そのため、テレメーターの発信周波数の安定性、通達距離などに問題が生じる。現在のところ受信器には周波数追従方式のものを用い、テレメーターは恒常発信させ、咬合接触の有無を雑音に強いFM変調方式を採用することにより検知しようと試みている。これにより、テレメーターの安定性は向上したが、連続的に発信させているので、電池の寿命が短くなるという欠点を生じる。現在、テレメーターの安定性、動作寿命、チャンネル数についても検討中である。
テレメーターを組み込むための実験義歯の製作は、順調に進んでいいる。テレメーター方式の信頼性を有線方式との比較により確認するので、この実験義歯は、有線方式においても、咬合接触が検知可能なものである。現在は、有線方式により実験を行っているが、全部床義歯装着者の咀嚼時における咬合接触について以下の知見が得られた。
1.咬合接触の開始は、非咀嚼側が咀嚼側に先行した。
2.咬合接触の解除は、咀嚼側・非咀嚼側ともほぼ同時であった。
3.咬合接触回数は、非咀嚼側の方が咀嚼側より多かった。

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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