研究概要 |
1.本研究の目的:成長期にある小児を対象とする歯科臨床においては,とくに歯・顎・顔面領域の成長発育を支配する各要因に関しての詳細な知識を必要とする. 本研究では,ラット・マウスなどの純系実験動物を用いた交配実験を行い,歯・顎・顔面領域の成長を支配する遺伝と環境の役割を明らかにしようというものである. 2.研究成長 1) 顎・顔面頭蓋の成長に関与する遺伝要因並びに象矛盾の成長を体積量で表わしその成長に関与する遺伝要因の経時的変化に関する研究は,既に終了し,現在研究成果を論文にまとめている段階である. 2) 歯の大きさに関与する遺伝要因を明らかにする実験につていは,5×5系統の部分的交雑法を用いて,FTを作り,下顎第1,第2,第3〓歯の大きさを実体顕微鏡を用いて顎舌径並びに近遠心径を測定した. その結果,第1及び第2〓歯については遺伝要因の関与が高く,第3〓歯については母体効果の影響の方が大であることが判明した.
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