研究課題/領域番号 |
60440092
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児・社会系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中田 稔 九州大学, 歯学部, 教授 (40014013)
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研究分担者 |
松本 敏秀 九州大学, 歯学部付属病院, 助手 (60199883)
野中 和明 九州大学, 歯学部, 助手 (90128067)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1988
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キーワード | 歯顎顔面の遺伝 / 成長発育 / 遺伝 / 母体効果 |
研究概要 |
1.本研究の目的 成長期にある小児を対象とする歯科臨床においては、とくに歯・顎・顔面領域の成長発育を支配する各要因に関しての詳細な知識を必要とする。本研究では、ラット及びマウスなどの純系実験動物を用いた交配実験を行い、歯・顎・顔面領域の成長を支配する遺伝と環境の役割を明らかにしようとするものである。 2.研究成果 (1)顎・顔面頭蓋の成長に関与する遺伝要因と環境要因・純系のラットを用いて交配実験を行い、その仔ラットの顎顔面頭蓋の成長を経時的に追求し、遺伝学的解析を試みたところ、成長の初期においては遺伝要因の関与は低く、環境要因、そのなかでも母体効果の影響が大であることが明らかにされた。離乳期を過ぎる頃からは、遺伝要因の関与が大きくなることが分った。この様相は、顎顔面頭蓋の大きさ並びに形態の両面にわたって同じような傾向のあることが認められた。 (2)歯の成長に関与する遺伝要因と環境要因:純系のマウスを用いた交配実験にもとづき、その仔マウスの象牙質の成長を生体時刻描記法によって追跡し、象牙質形成量を体積量であらわしたところ、歯の成長に関与する要因のうち、環境要因、とくに母体効果の影響は出生直後から離乳期にかけて強く、その後は遺伝要因の関与が強くでることが明らかにされた。 (3)歯の大きさに関与する遺伝要因と環境要因:純系のラットを用いた交配実験にもとづき、遺伝学的解析を行ったところ、出生前に石灰化する第1および第2臼歯では遺伝要因の関与が強く、出生後に石灰化を開始する第3臼歯では、環境要因、とくに母体効果の影響が強くあらわれていた。
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