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1986 年度 実績報告書

近世常総地域における都市形成と地域的特質にかんする研究

研究課題

研究課題/領域番号 60450046
研究機関筑波大学

研究代表者

岩崎 宏之  筑大, 歴史・人類学系, 助教授 (50087904)

研究分担者 井上 辰雄  筑波大学, 歴史・人類学系, 教授 (00091885)
田沼 睦  筑波大学, 歴史・人類学系, 教授 (50114103)
長瀬 守  宇都宮大学, 教育学部, 教授 (50044805)
黒崎 千晴  筑波大学, 歴史・人類学系, 教授 (40134176)
キーワード常総地域史研究 / 近世関東の地方都市 / 土浦の都市形成 / 都市形成と交通
研究概要

本研究の課題は、茨城県南部のいわゆる常総地域における近世都市の形成過程を、基礎構造との関連において実証的に解明しようとするものであるが、昭和61年度にあっては、前年度において収集につとめた史料類についての分析検討をおこなうとともに、新史料の発見・調査をすすめた。
土浦地域にかんしては、近世町方関係史料について調査を続行し、とりわけ今年度においては町絵図を集中的に収集し、いくつかの年度におたって絵図類多数を検討することが出来た。また元禄・宝永・享保期の町年寄の御用留、御用日記など、多くの新史料を発掘したが、これらは従来町方史料がほとんど見出されなかったこの地域の問題の解明にきわめて有力な材料を提供する。これら新史料にもとずいて城下町土浦の形成過程を検討し、絵図類の年次的変化を辿ることによって近世城下町としての土浦の市街地拡大の経過が解明され、また、市の開設など当時の商業活動の事実を明らかにできた。
近世の府中(石岡市)にかんしては、町年寄矢口平右衛門関係史料の検討を中心に研究を継続し、古文書目録公刊の準備をすすめた。さらに、土浦、府中など常総地域における近世都市の形成は、水戸街道の貫通ときわめて密接な関連があるが、交通路ならびにそこにおける交通の実体はまことに朦朧たるものである。近世の交通の実情を反映した道中記の類はいうまでもないが、鎌倉街道など近世以前の時代の交通路については、各地に残る伝承などの分析が必要である。本研究では、常総地域の都市形成が進展した戦国末期から近世前期の時期にかけての交通体系の変遷をできるかぎり解明すべく、府中、土浦両地域の近世地誌、旧記類の検討につとめ、天理図書館所蔵高木利太旧蔵書、国立国会図書館、内閣文庫、靜嘉堂文庫、茨城県立図書館、茨城県立歴史館、土浦市立図書館、石岡市立図書館等の所蔵史料について調査し、関係資料を収集することができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岩崎宏之: 石岡の地誌. 383-396 (1986)

  • [文献書誌] 岩崎宏之: 歴史人類学会大会研究発表. (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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