研究課題/領域番号 |
60450055
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
国文学
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
渡辺 守邦 国文学資料館, その他, 教授 (00074930)
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研究分担者 |
島原 泰雄 国文学研究資料館, 文献資料部, 助手 (90044734)
SHIMAHARA Yasuo National Institute of Japanese Literature. Assistant
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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キーワード | 国文学資料 / 蔵書印 / 絵引き索引 / 分類 / 記号化 |
研究概要 |
蔵書印は書物の伝来を証するものであり、文献資料の価値を判断するための基礎的手掛りである。ただし印文の判読に困難を伴い、印章学になじみのうすい国文学研究者を裨益することが少ない。印文の伴読なしに印影を解明できる索引を欲しい-このような願いのもとに蔵書印の〔絵引き式索印〕の考想を練り、その作成をめざす研究を行った。その結果として得た成果は次のごときものであった。 まず、印影を次のような段階を追ってそれぞれ分類する。 1.篆刻上の形式(朱文・白文・朱白混合文) 2.形態(正方形・長方形・円形等) 3.輪郭(単郭・双郭・無郭等) 4.印文の行数(0行・1行…7行・8行以上) 5.印文の字数(0字・1字…7字・8字以上) 1から5までの段階それぞれに9項以内の下位分類を与え、それぞれに番号を与えることによって、形態を数字化しようとするものである。 次に、この方法によって、各個の印影の効果的分類が可能であるかを、約3000の印影を用いて実験し、検索を行ってみて、細部に及ぶ検討といささかの修正を加えた。その結果として、充分実用に耐えるものであることが判明した。 なお、如上の分類と索引の実例およびその解説を「調査研究報告」第8号(国文学研究資料館文献資料部)の誌上に発表する。
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