研究課題/領域番号 |
60450085
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
本間 郁男 中央大, 商学部, 教授 (80054956)
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研究分担者 |
石川 晃弘 中央大学, 文学部, 教授 (80055178)
村田 稔 中央大学, 商学部, 教授 (30055090)
高橋 由明 中央大学, 商学部, 教授 (10055212)
池上 一志 中央大学, 商学部, 教授 (60055069)
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キーワード | マイクロエレクトロニクス(ME)技術 / 工作機械企業 / ケース・スターディー / 生産組織と教育訓練 / 意思決定の態様 / 製品戦略 / 工作機械産業の動向 / 国際比較 |
研究概要 |
61年度交付申請書の「実施計画」に記述した本年度3つの課題について、つぎのような実績が得られた。1.日本の工作機械企業3社(O社,M社,Y社)でのアンケートとインタビューの結果、マイクロエレクトロニクス(ME)技術導入後の組織変化、導入に際しての教育・訓練方法、人事評価については、3社ともに共通の面が見られたが、ME技術の導入に関する意思決定の態様では、その企業の固有の発展経過、経営者の行動特性の相違等に依拠し、O社では、現場の技術者および研究開発部門からME導入が提案されトップが決定するというボトム・アップ方式が典型的に示されたのにたいして、Y社ではトップ・ダウン方式が典型的であった。また3社の製品戦略を見ると、Y社で多数需要者のための量産品、O社とM社では注文生産を含む精度の高い多品種少量生産の相違が明確に現われた。2.西独,英国の研究者によるそれぞれの国でのケース・スターディーは、英国で2社、西独で1社について行なわれたが、残り3社については次年度夏頃までに連絡を密にとり完全なものにしたいと考えている。3.日本の工作機械産業の動向についての資料蒐集はほぼ終了するとともに、西独についても西独の研究者による調査報告が日本側に寄せられている。英国についても資料蒐集はかなり進んでいるので、日英西独の国際比較の形式で次年度までにまとめられる予定である。 さらに本年度は、研究分担者のうち2名が、昭和61年4月末にベルリン自由大学で開催された経営の国際比較に関するシンポジュームに参加し、ME技術導入の職務構造に及ぼす影響、および日本の労働市場に関し報告(使用言語英語)を行ない、裏面に記されている学術雑誌に研究報告を行なっている。
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