研究課題/領域番号 |
60460008
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
古在 由秀 東大, 東京天文台, 教授 (70012789)
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研究分担者 |
山口 達二郎 東京大学, 東京天文台, 助手 (30158109)
中村 士 東京大学, 東京天文台, 助手 (80107474)
柴崎 肇 東京大学, 東京天文台, 助手 (00154237)
神田 泰 東京大学, 東京天文台, 助手 (80012871)
木下 宙 東京大学, 東京天文台, 助教授 (00012857)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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キーワード | ハレー彗星 / 運動 / ジエット |
研究概要 |
1985年秋から1986年の春にかけて、堂平観測所の50cmシュミット望遠鏡,91cm反射望遠鏡,岡山天体物理観測所の口径188cm反射鏡でハレー彗星の観測を行い、またハレー彗星に関連したと思われる流星群についても観測を行った。50cmシュミット望遠鏡は、あらかじめ鏡面の再メッキを行い、この期間にほぼ独占して、尾セ核の消長についての観測を行った。その成果は、特に太陽風の研究者によって利用され、また、宇宙科学研究所のうちあげた「すいせい」;「さきがけ」の観測結果と照合され、ハレー彗星の尾の影響の研究に役立った。 岡山天体物理観測所の188cm反射鏡には、ニュートン焦点にNECのCCDをつけることにより、ハレー彗星の核、そこからのびるジエット、あるいはイオンの尾のくわしい観測をすることができた。すなわち、1985年11月12日から13日にかけてイオンの尾を見つけたが、これをイオンの尾としたのは、世界的にもこの観測のためで、CCDの上での像がまるかったためである。ついで12年12日には、CCDでとった核、あるいはコマの像の等濃度曲線をえがいたところ、これの中心が幾何学的中心からかなりずれていることが分り、この時に核からジエットがとびだしていることが分るという、貴重なデータがとられた。 これから、ジエットの流出と運動の不規則性について調らべるつもりであるが、当方のデータの提供により、世界中のデータがあつめられると思っている。また、この他のハレー彗星の写真は、日本天文学編のハレー彗星写真集におさめられており、多くの研究者によって利用されよう。
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