本年度は、前年度に引き続き、実験および計算機シミュレーションを押し進めた。まず、実験については、次のような状況である。 1.前年度に納入された電動-発電機セットの運転試験、各種特性の測定をおこなった。 2.パソコンおよびディジタルメモリースコープによるディジタル計測システムを完成させた。それによって、FFTによる高調波の解析処理がおこなえるようになった。 3.サイリスタを使った変換装置を作成し、それを高調波源として利用し、高調波の実測をおこなった。 また、計算機シミュレーションについては、次のような状況である。 4.6パルスの変換器を対象として、交流側、直流側の回路状態も考慮して、高調波解析をおこなった。 5.昨年度までにおこなった同期機1機、交直変換システム1台からなる簡略モデルのシミュレーション計算に対して、見直しをおこなった。特に、同期機の高調波解析用モデルについての検討をおこなった。 以上、実験と計算機シミュレーションとの対比などの面で、当初計画よりもやや遅れ気味であるが、来年度(最終年度)の成果の取りまとめのための準備を進めている。
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