研究課題/領域番号 |
60460135
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
上林 弥彦 九大, 工学部, 教授 (00026311)
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研究分担者 |
最所 圭三 九州大学, 工学部, 助手 (50170486)
吉川 正俊 京都産業大学, 計算機科学研究所, 講師 (30182736)
今井 浩 九州大学, 工学部, 助教授 (80183010)
末吉 敏則 九州大学, 大学院総合理工学研究科, 助教授 (00117136)
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キーワード | 高可用性 / 並行処理 / 冗長計算 / 回復処理 / ソフトウェアの誤り |
研究概要 |
一般の計算機利用者にとって、ソフトウェアの誤りやハードウェアの故障によって生じる計算機の一時的な停止に対処することは非常に困難である。このためこのような誤りを利用者に気付かせないようにする高可用性システムが重要となっている。高可用性システムの実現方法としてソフトウェア的手法を用いる場合、次のような利点がある。1)ソフトウェアの複雑化に伴い一時的停止の原因はソフトウェアの誤りによるものの方が多くなってきた。2)特別なハードウェアではなく市販のマイクロコンピュータを複数個用いて経済的にシステム構成ができる。本研究では、冗長性があった場合の性質を調べ、冗長計算に適した並行処理方式の開発を行い効率の向上をはかる。本年度の具体的成果は次のとおりである。 1.故障からの回復の効率化:故障の種類に関係なく最も重い故障で用いる方法を全ての故障に用いていた従来の回復処理に対し、故障の程度に応じて回復処理の方法を変えることにより、回復処理の効率を向上させた。 2.ソフトウェアの虫に対処可能な方法の開発:特別なタイミングで起きるソフトウェアの虫は、回りの環境を変えることによりその虫を生じないようにすることが可能である。複数のプログラムを複数のプロセッサ上で冗長に互いにシャフルさせながら処理し、プロセッサ毎に処理の実行順を変えることにより、プログラムの実行環境を変える方法を開発した。 3.基本的な高可用性システムの開発:高可用性システムにおいては、複数のシステムを通信装置で接続し互いに通信できなければならない。本年度は、高可用性システムに要求される通信機能を分析しその開発を行った。本年度は、昨年度購入した2台のワークステーションに通信制御装置および並列通信装置を付けて、高可用性システムのプロトタイプを開発できるようにした。
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