研究課題/領域番号 |
60460166
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
毛利 正光 阪大, 工学部, 教授 (30022982)
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研究分担者 |
山田 稔 大阪大学, 工学部土木工学科, 助手 (50182556)
田中 聖人 大阪大学, 工学部土木工学科, 助手 (80039130)
塚口 博司 大阪大学, 工学部土木工学科, 講師 (80127258)
新田 保次 大阪大学, 工学部土木工学科, 講師 (20093445)
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キーワード | 鉄道計画 / 土地利用 / 交通分担率 / 高速道路 / 交通手段転換 / 住宅立地 |
研究概要 |
交通施設整備は、その地域のアクセシビリティーの変化を通じて、土地利用のパターンを変えるのみでなく、その沿道の経済活動の変化を促進させるこのような影響を明らかにするために、(1)北大阪急行沿線の人口、就業構造土地利用動向等について調査分析し、その結果の一部を「鉄道施設整備による沿線地域の住宅立地について」として、日本都市学会年報に発表した。(2)市街地における交通混雑渋帯解消のために高速道路の建設が急務となっているが、都市高速道路に対する地域住民の評価は明確になっていない。このために、道路等の施設整備に対する住民意識調査を行った。調査の対象とした堺市東部地域は鉄道駅を中心とした比較的小規模の市街地とその間を埋める緑地、農地からなっていて大規模な開発はあまり進んでいないが、近年人口や産業の集積が進み、今後の都市基盤の整備・拡充・更新が課題となっている。この地域の市街地の度合、産業活動、土地利用、住環境などの地域特性の特徴的な40ゾーンを選び各種都市施設の現状の評価、都市高速道路やその他の交通施設の整備や住民参加のあり方等について分析した。調査結果から都市高速道路は車の利用者と非利用者で、その必要性意識が異なり、これを反映して地区特性(鉄道など他の代替交通手段の整備状況,商業,業務活動)との関連が大きいことがわかった。これらの結果から地区特性をもった住民グループを抽出し、住民・行政・事業者をプレイヤーとするゲーミングシュミレーションによる計画の策定、合意形成の手法を提案した。(3)新しい交通システムとしての通勤高速バスを導入した場合、沿線地域の交通需要の変化に与える影響の予測手法について研究を進め、アクセス交通手段の選択構造をある程度明らかにすることができた。成果の一部は世界 通会議(1986年5月バンクーバー)で発表した。
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