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1986 年度 実績報告書

昼光の有効利用を目的とする建築照明計算法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 60460175
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

中村 洋  名古屋工大, 工学部, 助教授 (10024209)

キーワード平均天空 / 中間天空 / 昼光照明 / 照明計算 / 併用照明 / 日照率
研究概要

本研究の昭和61年度の実績は、ほぼ、交付申請書の研究実施計画を満足、或は、若干上向るものである。即ち、申請者が提唱しているMean Sky(平均天空)の構成方法を、日照率を考慮した方法に改良する件に関するClE(国際照明委員会のTC307の委員長の提案を検討し、これを完了した。このために、(1)中間天空を表す数式の最終的な決定、(2)晴天空、中間天空、曇天空の天頂輝度を表す数式の確定と、その本邦での係数の決定、(3)本邦、及び、世界の各地の日照に関する気象資料の蒐集と日照率の整理、(4)本邦における気象資料の検討による日照率と三つの天空の出現頻度の関係に数式化、(5)本邦各地における三つの天空の出現頻度の計算と、その本邦における標準値の決定、(6)世界各地における三つの天空の出現頻度の試算とその検討、(7)平均天空の構成方法を日照率を考慮した方法、即ち、Average Skyを構成し、それによってMean Skyを構成する方法に修正、(8)中間天空によりAverage Skyを構成し、P.LittlefairのBRE Average Skyや、R.KittlerのHomogeneous Skyで構成したAverage Skyと比較検討による中間天空とその数式、日照率を考慮した平均天空の構成方法の妥当性の検討、(9)本邦でのMean Skyの構成とその実用計算のための数表などの作成、(10)マイクロコンピュータ・プログラムの作成、を行い十分に満足できる成果を得た。また、本年度の研究成果の概要は、1986年11月に米国で開催された第二回国際昼光照明会議で報告した。更に、申請者が委員を務めているCIE TC307の会議で、委員長は本研究の成果による委員会の技術報告案を公表し、世界の各地から参集した昼光照明の専門家の本研究に対する意見を求め、且つ、批判等も受けた。なお、この技術報告は、1987年6月にイタリアど開催されるCIEの4年次大会で再度討議され、正式な報告となる。更に、上述の研究成果のうちの主要なものは、論文として、同大会に投稿し採用が決定している。

  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 中村洋: 昭和61年度(第19回)照明学会全国大会講演論文集. 61-62 (1986)

  • [文献書誌] 沖允人: 昭和61年度(第19回)照明学会全国大会講演論文集. 63-64 (1986)

  • [文献書誌] 中村洋: 日本建築学会大会学術講演梗概集. D分冊. 591-592 (1986)

  • [文献書誌] 松浦邦男: 日本建築学会大会学術講演梗概集. D分冊. 593-594 (1986)

  • [文献書誌] 中村洋: 日本建築学会大会学術講演梗概集. D分冊. 595-596 (1986)

  • [文献書誌] 中村洋: 日本建築学会東海支部研究報告. 第25号. 177-180 (1987)

  • [文献書誌] 中村洋: 日本建築学会東海支部研究報告. 第25号. 185-188 (1987)

  • [文献書誌] 中村洋: 日本建築学会東海支部研究報告. 第25号. 189-192 (1987)

  • [文献書誌] 中村洋: 日本建築学会東海支部研究報告. 第25号. 193-196 (1987)

  • [文献書誌] 中村洋: 日本建築学会東海支部研究報告. 第25号. 197-200 (1987)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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