研究概要 |
第1年度に引き続き、計画に従って研究を進めた。 汚染の実状については、中央式空調を行っている2ビル、および住宅(戸建ておよび集合住宅)についての実測調査を行い、空調機器および室内の細菌・真菌の汚染の実状(濃度および属の一部)についてのデータを得た。 汚染の室内影響については、ダクトその他の発生量および室内濃度の関係から、(1)真菌による室内汚染の主要部分は空調機器に起因するものであるが、細菌類については、室内における発生が主要な因子であること、(2)空調機器の定常運転時には、殆んど発生源とはならないが、乱しの加わったときには大きく影響すること、(3)菌の種属の点からは、発生源の特定はできにくいことが明らかになった。 空調機器の汚染機構については、その移動、繁殖を含めて、現在研究を推進中である。 汚染の評価方法については、菌の粒子径の評価方法と補正などについての検討を終り学会に発表した。実際の室内における落下,減衰,変動を考慮した評価方法の体系をまとめつつある。
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