研究概要 |
本研究の内容は、次の3つの分野に分けて考えている。 (1)複合粉体の製造 (2)スラリー法の応用 (3)液相,浸法による金属基複合材料の製造 それぞれの分野に関する本年度の研究実績は、以下の様である。 (1)に関しては、複合粉体の製造法の基礎的研究を行った。複合粉体の製造法としてはシンプルな方法がよいので、無電解メッキ法が適している。無電解メッキ法を用いて、Fe基の複合粉末を製造する方法について研究して、実際に製造することに成功した。 (2)に関しては、スラリー法を金属基複合材料の製造法に応用することを研究した。分散相強化型複合材料の強化材を一様に分散させるために、スラリー法を用いた。これによって、SiCウィスカーのプリフォームを作ることが可能になった。 (3)に関しては、スラリー法によって作ったプリフォームを用いて、液相溶浸法の研究を行った。SiCウィスカーのプリフォームに対して、溶融アルミニウムを圧力下で溶浸させて複合材料を作る方法を開発し、でき上った複合材料の各種特性の測定を行った。 以上の研究成果は、論文として学術雑誌に投稿し、また、学術講演会において発表を行った。
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