研究概要 |
システム開発用の機器のセットアップは昭和60年度に完了し, 昭和61年度は地形データ処理システムの部品にあたる個々のプログラムのアルゴリズムを検討し実際にコーディングを行った. コーディングはグラフィックス関係のプログラムの記述に便利なBASICを主として用いた. しかしBASICでは数値地図の表示に長時間を要することや, 大きな配列が取れないという欠点があるため, CとFORTRANで記述したプログラムもある. データ処理とくに画像表示の速度向上のためには, Cとアセンブラ言語を用いるのが良い. 昭和61年度までにこのシステムの主要なプログラムのコーディングは終了していた. 今年度は最終的にこの地形データ処理システムをまとめあげ, システムの試用を兼ねて, 国土数値情報から東北日本の範囲のデータを切り出し, 誤値の補正処理を行ったのち, これをサンプルデータとして用いて, すべてのプログラムを走らせてみた. またこの研究と平行してミニコン上でも地形計測システムを構築する仕事を進めていたが, このシステムとのデータ・ファイルのの互換性を取ることや, プログラムの翻訳(ASIC←→C←→FORTRAN)も今年度の仕事であった. この研究により構築された地形データ処理システムによって, 従来印刷等高線地形図で行なわれてきた地形計測作業のほとんどすべてをパソコン上の数値処理によって代替できる.
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