研究課題/領域番号 |
60460241
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
末武 国弘 神奈川大, 工学部, 教授 (40016241)
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研究分担者 |
小池 栄一 神奈川大学, 外国語学部, 教授
TAKAHASHI Yasushi KANAGAWA Univ. Assistant
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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キーワード | 文章表示パタン / CAI / 箱型 / 感覚型 / 視点の動き / INS / キャプテンシステム / 理解度 |
研究概要 |
[研究目的]教育の近代化や高度情報化社会の動きの中で、{文字放送}や{キャプテンシステム}のように文字情報を主体とする[情報伝達システム]が一般家庭にも次第に普及しつつある。また、CAIのような学習システムの使用も関心が高まってきているが、ここにも文字情報が多く使われている。 そこで、文字情報を提示する際、単にそれを提示するのでなく、情報を受ける側にとって「読みやすく、理解しやすい」ものにする工夫が必要である。 本研究では、この[文章表示方法]として、[H(箱)型(原稿用紙のマスメきっちり文字を書き込んだ形)]と[K(感覚)型(いわゆる、わかち書き)]の2つを定義し、両者の比較を行ない[読みやすく、理解しやすい文章表示方法]を教育工学的に追究した。 [研究結果]60年度の研究で、両パタンによる「理解度テスト」を行った結果、[K型]のほうが[H型]より理解しやすいことが、明らかになった。 61年度は、通常ではよく使われる[H型]に焦点を絞り、その最適化を図るために、パタンの[文字の大きさ]を一定として、[文字]や[行]の間隔を変化させたものを被験者に黙読させアイ・カメラによって視点の動きを測定した。その結果、今回用いた[H型]のパタンの中では[改行の際、1行あけたパタン]が最もスムーズな視点の動きを示し、[読みやすい]ことがわかった。 なお、[H型]で改行時の視点が[文字ずれ]したり[途中停止]したりするのは、[モヤモヤ理論]によって説明できることもほぼ明らかになった。 今後は、提示する画面内の情報量を増やし、広い面での[読みやすさ]や[K型]の読みやすさ、また、[文字間隔と行間隔の関係]をさらに追求したいと考えている。
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