NaK分子をD【^1Π】状態の解離的連続帯に光励起することにより生じた励起原子Na(3【^2P_(3/2)】)の磁気方位量子数依存性にかたよりがあること発見した。この結果を解離過程で電子の運動と原子核の運動の分離性(断熱近似)を用いて説明することが出来た。 【Rb_2】分子をC【^1Π】u状態に光励起した場合に、解離的ポテンシャルエネルギーを持つc3【(-!2)(^-_u)】状態を経て前期解離することにより生ずるRb(5【^2P_(3/2)】)原子が見いだされた。この原子の発光ゼーマンスペクトルを測定することにより、Rb(5【^2P(^m_(3/2)】)原子の磁気方位数準位における生成原子の分布を直接観測した。この観測結果はC【^1Π】u状態とc3【(-!2)(^+_u)】状態におけるスピン-軌道相互作用を考慮することにより説明することが出来た。 【CS_2】分子をピコ秒の時間分解能で、励起波数15841C【m^(-1)】の場合について、ガス圧の関数として、その発光スペクトルの経時変化を測定した。発光強度の出現の速度と滅衰の速度を参考にし、衝突によるエネルギー移動の機構を明確にした。さらにd【^3Π】u-X1【(-!2)(^+_g)】遷移の発光スペクトルが外部磁場により顕著な減少を示すことを見いだし、これは前期解離が磁場により促進されものであると結論した。
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