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1986 年度 実績報告書

^<121>Sbメスバウアー分光法によるアンチモン化合物の構造化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60470049
研究機関東邦大学

研究代表者

竹田 満洲雄  東邦大, 理学部, 教授 (80011633)

研究分担者 高橋 正  東邦大学, 理学部, 助手 (30171523)
キーワードメスバウアー分光法 / アンチモン-121のメスバウアー効果 / アンチモン(【III】)化合物 / 孤立電子対 / 配位形式 / 構造化学的研究
研究概要

アンチモン($$III$$)原子周囲の配位構造と$$^(121)Sb$$メスバウアースペクトルの異性体シフトや四極子結合定数から得られる"5$$S^2$$"非結合電子対(E)のP軌道性との相関を調べた。硫黄配位の化合物について異性体シフトの減少する順(P性の減少する順)は次の様であった。擬四面体型(Sb$$S_3$$E)のトリス(フィニルチオラト)アンチモン($$III$$),擬単冠八面体型(Sb$$S(-3^(short))$$$$S(-3^(long)$$E)のキサンタト錯体,〔Sb$$(S-2COR)-3$$〕(R=Me,Et,iso-Bu,sec-Bu),ハロゲノビスジチオカルバマト錯体,〔Sb($$S_2$$CN$$R_2$$)X〕(R=Me,Et,i-Bu,X=Ce,Br,I),ジチオカルバマト錯体〔Sb($$S-2CNR-2)-3$$〕(R=Me,Et,Bz,n-Pr,n-Bu;i-Bu)およびホスホロジチオラト錯体,〔Sb{$$S_2$$P$$(OR)_2$$}〕。また、擬単冠八面体型の錯体について分子構造から推定される八面体の歪みの大きさとメスバウアーパラメーターの間に関係のあることを見い出した。次に、酸素配位の酒石酸錯体、$$M_2$$〔$$Sb_2$$(tart)2〕・n$$H_2$$O(M=Li,Naに対してn=4,M=Rb,$$NH_4$$でn=3,M=Csでn=2)は、その孤立電子対が極めて大きなP性を示すこと及びメスバウアースペクトルの類似性からSb原子周囲の構造が$$K_2$$〔$$Sb-2(tart)-2〕・$$3H_2$$Oと同じ擬三方両錐型(Sb$$O_4$$E)をとることを明らかにした。またクエン酸錯体,$$K_5$$〔Sb$$(cit)_2$$〕・4$$H_2$$Oも同様の配位構造をとることを明らかにした。さらに、アンチモン($$V$$)錯体として、$$R_3$$Sb$$X_2$$(R=$$CH_3$$,$$C_6$$$$H_5$$,p-$$CH_3$$$$C_6$$$$H_4$$;X=Ce,Br,I)のメスバウアースペクトルとnmrスペクトルから、これら錯体の結合について考察を加えた。この他、Sb($$III$$)錯体について、Γ線照射効果をメスバウアー法によって検はした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Masuo TAKEDA: Hyperfine Interactions. 28. 741-744 (1986)

  • [文献書誌] Makoto Yanaga: Bull.Chem.Soc.Jpn,. 59. 3085-3089 (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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