研究課題/領域番号 |
60470051
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
相原 安津夫 九大, 理学部, 助教授 (80037291)
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研究分担者 |
中田 節也 九州大学, 理学部, 助手 (60128056)
坂井 卓 九州大学, 理学部, 助手 (70128023)
島田 允堯 九州大学, 理学部, 助教授 (00037235)
小川 勇二郎 九州大学, 理学部, 助教授 (20060064)
青木 義和 九州大学, 理学部, 助教授 (00037277)
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キーワード | 続成・変成作用 / 有機変成 / 被熱履歴 / 九州地方構造発達史 |
研究概要 |
当初の計画通り、野外調査ならびにそれに伴う試料(堆積岩中石炭化植物片)の採取を行い、室内研究を並行して進めた。その結果、既に採取・調査して得た資料をも含めて、裏面の研究発表の項に示したような報告をするまでに致った。すなわち、九州内帯夾炭新生界に対しては、ほぼ全域をカバーすることができ、さらに、外帯四万十帯で著しく変形を受けた非夾炭堆積物の変形・変成に関する情報を受ることができた。このほか発表の段階までは至っていないが、九州山地内の中生界(一部古生界)中の石炭化植物片についても資料が集積してきた。これらの結果を合せて九州内外帯を結ぶ断面上での有機変成形態をえがきだし、構上形成過程における被熱履歴を解析するための査礎が固まりつつある。なお、同じ堆積物中の自生・変成鉱物についての鉱物学的基礎研究、ならびに続成・変成の温度圧力条件に関する理論的考察や、植物系有機物の続成〜変成的変化の終局反応生物の石墨に至る石墨化作用に関する鉱物学的考察も並行して進行中である。これら室内実験・研研結果を62年度(最終年度)に総括する予定である。
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