61年度中に本研究所東南アジア学術調査隊よりセレベスマカクとパラオ共和国アンガウル島の人為的に導入され増殖したカニクイザルの血液資料合せて150個体の供与を受け実験に供されている。62年3月現在これまでに入手された総個体数6,200個体の資料について35座位の血液蛋白質の遺伝子型を電気泳動法によって決定する作業を続行中である。さらに個々の遺伝子allelismを等電点電気泳動などを用いてテスト中である。この作業は62年度半ばまで続行する必要がある。遺伝距離などを用いての各分類群間の遺伝的分化の大きさの定量に入れるのは62年度後半になると思われる。
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