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1986 年度 実績報告書

牛先天性異常の病理発生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60480089
研究機関北里大学

研究代表者

紺野 悟  北里大, 獣医畜産学部, 教授 (90146522)

キーワードアカバネウイルス / 胎生期脳炎 / 胎生期筋炎 / 先天性異常
研究概要

今年度に実施した研究成果の概要は次のようであった。
1.実験的アカバネウイルス感染ハムスター胎児における中枢神経系病変と骨格筋病変
妊娠7日令のハムスターにアカバネウイルスを接種した。接種後6日目に中枢神経系においては大脳半球原基の前頭部において、原始神経細胞は変性減数していた。骨格筋においては管状筋線維は変性していた。これらは炎症性刺激による未分化な中枢神経系と骨格筋における変化と見做された。すでに実施した牛胎児、山羊胎児、鶏胎児における変化と類似性があった。
2.脳白質内における腔形成と側脳室拡張を特徴とするウシの先天性異常について
A地域に発生した和牛13例で肉眼的に大頭症などを示す先天性異常で重篤なものは大脳白質に腔を形成し、この腔はくも膜に疎通しているものがあった。又、側脳室は著しく拡張していた。これらは白質に主座する変化であり、白質の線維は疎性化を示し、水腫性であり、有髄神経は減少していた。大脳の脳膜面は圧迫によると見做されるが、脳回が偏平化するなどの変化は認められたものの、組織欠損等の変化は全く認められなかった。又、小脳において裂隙状の腔を形成し、その小葉は低形成を示していた。その他C地域に発生したホルスタイン種の1例は外形的に大頭症を示し、大脳は嚢状を呈していた。その他の大脳白質に水腫性の変化を示すものがあった。
アカバネウイルス感染ハムスターでは、感染直後の変化は脳及び骨格筋における炎症性変化であった。周生期にどの様な変化を示すか検討する。2に述べた先天性異常は特徴の一部が明らかになった。今後、検索の拡大を必要とする。

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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