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1986 年度 実績報告書

キメラマウスによる組織構築の形成・維持機構と病変成立におけるその意義に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60480158
研究機関愛知県がんセンター

研究代表者

西塚 泰章  愛知がんセ, その他, その他 (60073095)

研究分担者 日下部 守昭  名古屋大学, 医学部・附属動物実験施設, 講師 (60153277)
児島 昭徳  愛知県がんセンター研究所, 病理学第二部, 主任研究員 (60073136)
坂倉 照よ  愛知県がんセンター研究所, 病理学第二部, 室長 (80073120)
キーワード組織構築 / キメラマウス / 【C_3】Hマウス抗体
研究概要

二種の系統のマウスを用いて人工的に作出したキメラマウスは組織構築の成立,維持の研究に有用であるが、組織学的検索に際し細胞由来を区別する適当なマーカーが必要である。我々は【C_3】Hマウスに特異な分子量68Kと66K蛋白に対する抗体を作製し、【C_3】H/HeNとBALB/cマウス間のキメラマウスを用い組織のキメラ状態を分析し、組織成立機構の検討を行った。なおこの抗体の特異性は免疫ブロッティング法,免疫吸収法によって確認し、かつ【C_3】Hマウスのすべての組織の上皮細胞および間質由来の細胞が反応することを実証した後に使用した。今回検討したすべての臓器は【C_3】H由来の細胞とBALB/c由来の細胞のモザイク状態によって形成されているが、上皮細胞の状態からみて次の4つに大別し得る。
1.組織にユニットがあり、それぞれのユニットが一方のマウス由来の細胞のみで構成されているもの(腸腺窩),2.特定の組織ユニットがあるが一定の傾向を示さず種々の割合で両マウス細胞が混在するもの(肝,小腸絨毛,黄体,膵ラ氏島,副腎皮質等),3.組織に一定のユニットがあり、そのユニットは何れかのマウス由来の細胞が群在しながら組織を構成しているもの(舌,食道,胃,膣,卵管,皮膚),4.組織内で両マウス由来の細胞が不規則に密に入り混って存在するもの(筋肉,大脳皮質,小脳,横紋筋,子宮,下垂体前葉等)に分けうる。これらの諸臓器の間質,間葉系は常に両マウスの細胞が密に混在している。かつ組織構築にあたって両マウスの上皮・間葉相互作用に特定の関係はなく、何れのマウスの間葉も他の系の上皮に対し正常な組織形成をうながしている。
上述の成績は上皮細胞の細胞系譜を知り、発生学的な意味での組織形成過程のみならず、組織再生,修復,さらに癌浸潤様式の検討に基本的な知見を与え、その意義と利用範囲は広い。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 日下部守昭: 日本発生生物学会誌. 19. 127 (1986)

  • [文献書誌] Kusakabe,M.: Developmental Biology. (1987)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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