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1986 年度 実績報告書

カドミウムによる骨病変の発生に対する労動負荷と妊娠などその他の要因変動の影響

研究課題

研究課題/領域番号 60480186
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

加須屋 実  富山医薬大, 医学部, 教授 (50045382)

研究分担者 有泉 誠  金沢大学, 医学部, 助教授 (90143883)
加藤 輝隆  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (80115162)
青島 恵子  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (20126501)
寺西 秀豊  富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (40115184)
キーワードカドミウム / 運動負荷 / ラット / 腎障害 / 自発運動 / ソフトX線 / 血圧
研究概要

雌ラット30匹を4群に分け、カドミウム(cd【SC_4】)投与3群・(【cd^(2T)】10ppm溶液を飲水として与え、さらに0.2mg/週(0.2mg群),0.4mg/週(0.4mg群),0.6mg/週(0.6mg群)量を隔日に皮下投与した)と対照群(蒸留水の飲水と、生食を隔日に皮下投与)とした。4群はさらに運動負荷群,非負荷群の2群に分け、52週間観察を行ない以下の結果を得た。 (1) 体重・摂餌量・飲水量の変化:対照群では観察期間中体重は最後まで増え続けた。摂餌量は17〜20g/匹/日,飲水量は体重増加に比例して観察期間中増量傾向にあった。Cd投与群の体重は、投与後15週位まではいずれの群も増加傾向であったが、それ以後は横ばいとなった。摂餌量は0.6mg群でもっとも少なかった。飲水量はCd投与群間に差はみられなかった。 (2) 自発運動量の変化:非運動負荷対照群の全自発運動は、13〜17週にかけて増加したが、全体として大きな変化はなかった。運動負荷対照群は、非運動群に較べ自発運動量は減少していた。Cd投与0.2,0.4mg群では、いずれも運動負荷群に較べ非負荷群では自発運動量の増加がみられた。それに対し0.6mg群では、9週までは逆に運動負荷群で多かったが、10週以後は非負荷群の運動量の方が多くなった。(3) 尿量・尿糖・尿タンパク量の変化:0.4mg群,0.6mg群では対照群に比し多尿傾向を認めた。尿糖陽性(テステープで【2^+】)は0.6mg群が最も早く8〜10週目に、0.4mg群では13〜19週目に認められ、運動負荷群の方が早期に陽性となった。尿タンパク量は、0.6mg群が8週で対照群に較べ増加しており、以後著しいタンパク尿を呈した。0.4mg群では15〜20週以降タンパク尿を認めた。(4) ソフトX線による骨変化:Cd投与群ではCd投与の増加にしたがい、骨皮質が菲薄する傾向が認められた。(5) 血圧の変化:血圧は加齢とともに増加する傾向を示した。しかしCd投与による血圧の差異は著明でなく、特別の血圧低下は観察されなかった。(脈拍数の変化は少なかった。)

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 加須屋実: 産業医学. (1987)

  • [文献書誌] Minoru Kasuya: "Recent Advances in Researches on the Combined Effects of Environmental Factors" Akira Okada & Olavi Manninen, 1046 (1987)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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