研究課題
一般研究(B)
気管支喘息の発症機序解明のために気道の反応性の亢進したモルモットの量産を目指してモルモットをBOXに入れヒスタミンを粉霧し、気道の反応性の亢進した群と鈍感な群とにわけた。亢進した群と鈍感な群とに日を改めて同様な処置を施してみたが再現性はかなりよかった。またin vivoでの気道の反応性とin vitroでの気道の反応性とどの様な関係にあるかを知るためモルモットの気管の鎖を作りSchultz-Daleの方法に従い種々の濃度のヒスタミンを加えて閾値をみたところin vivoとin vitroとの反応性はかなりよく一致してみた。モルモットに金製剤の注射を続けると気道の反応性は対照群に比べてやや低下してきた。また加令にともなって気道の反応性は低下してきた。気道の反応性の亢進した群間、及び鈍感な群間での交配により二代、三代へと継代飼育を行った。1代目では約50%がそれぞれ亢進したものと鈍感なものとにわかれた。二代目、三代目となるに従い反応性はかなりよく分離出来たが、産生される仔数が減じまた発育も遅れた。現在迄のところ必ずしも所期の目的を達することが出来なかったが、今後さらに研究をつづける予定である。