研究概要 |
I型糖尿病者(IDDM)26例と非糖尿病者(Contorol)49例について、従来のHLAタイピングを行うとともにDNAを各種制限酵素で切断し、HLA-DQB遺伝子をプローブとしてSouthern-Hybridizationを行った。各バンドの出現率は表1に示す通りであり、BamHI4.5,4.9,5.6,12Kbの各バンドについては有意に差を認めた。この2群のHLA抗原(従来の方法による)の頻度は、表2に示す通りで、IDDMではDR4,DRW9が、多く、DR2が少なかった。 遺伝子レベルでの解析と従来のHLAタイピングの 関連を見たのが表3である。有意差を持って出現する DNAfragmentとDR抗原との間にかなりの関連が認められる(たとえばBamHI 12kbはDRw9を持つ者すべてに認められる)が、その様相は複雑である。 現在、より正確な解析のため、DR抗原がホモであるバンド球の解析などを行っている。 人種差などについても検討を行う予定である。
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