研究課題/領域番号 |
60480309
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
宮田 道夫 自治医大, 医学部, 助教授 (90048976)
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研究分担者 |
吉田 行雄 自治医科大学, 医学部, 助手 (60158475)
酒井 秀朗 自治医科大学, 医学部, 助教授 (10112624)
広田 紀男 自治医科大学, 医学部, 助教授 (20041361)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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キーワード | 高ガストリン血症 / 結腸粘膜上皮細の増殖 / MNUによる胃癌 / 結腸癌の発生 |
研究概要 |
我々は高ガストリン血症が結腸粘膜上皮細胞増殖を増強する作用を持つか否かを検討し、ついでN-Metyl-N-nitrosourea(MNU)によるラット結腸癌発生にどのような影響を及ぼすかを検討したの高ガストリン血症が胃粘膜上皮にも強い増生作用を持つことはすでに知られているので、まず予備実験として強力なdirect acting carciuogenであるMNUによる胃癌の発生に及ぼす高ガストリン血症の影響を検討したのその結果、高ガストリン血症ラットの腺胃に有意に高率の癌が発生することがわかり、これを結腸癌の発生についても検討した。 結果:(1)Gastrin releasing peptide(GRP)投与等による内因性高ガストリン血症やG34による外因性高ガストリン血症が結腸膜にたいして、胃粘膜より軽度は弱いが増殖作用に影響を及ぼすことが、抗Bromodeoxyuridineモノクローナル抗体を使用した方法によって証明された。 (2)結腸癌発生に及ぼす影響については、2つの実験をおこなった。 1)120匹のFisher系雄性ラットにMNU2mg/ratを週3回5週間投与し次いで上記の高ガストリン血症の状態にして、5,20,25週で屠殺検討したが、いずれの場合も血中ガストリンの濃度に関係なく高頻度に癌が発生したため、高ガストリン血症の影響の有意差はみられなかった。 2)全く同様な実験を、MNUの経直腸的投与量を前回の半量の1mg/ratにしておこなったところ、今度は全く癌が発生せず、やはり高ガストリン血庄の影響が検討できなかった。 以上の結果が、MNUの結腸癌発生に要する濃度の関値の問題なのか、実験操作上の問題なのか現在更に実験を続けているところである。
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