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1987 年度 研究成果報告書概要

多臓器不全における生体アシンと免疫能の関連及び脳代謝への影響

研究課題

研究課題/領域番号 60480343
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 麻酔学
研究機関秋田大学

研究代表者

光畑 裕正  秋田大学, 医学部, 講師 (70108934)

研究分担者 高橋 〓  秋田大学, 医学部, 助手 (60154853)
柳瀬 卓  秋田大学, 医学部, 助手 (40143060)
円山 啓司  秋田大学, 医学部, 助手 (80125707)
YANASE Takashi  University of Akita (KAWAZOE,Yosh)
研究期間 (年度) 1985 – 1987
キーワード肺代謝 / セロトニン / Tリンパ球 / OKT4 / OKT8 / 多臓器不全 / アンギオテンシン変換酵素
研究概要

呼吸不全患者を対照として, セロトニンの肺での取り込み率と, アンギオテンシン変換酵素(ACE)を測定することにより, 肺における代謝機能を検討した. 肺におけるセロトニンの取り込み率は, 対照群45.3±22.3%に対し呼吸不全患者群では-2.6±61.8%とばらつきが大きく, 有意差は認められなかった. またACEは対照群30.8±6.0u/mlに対して, 20.1±10.7u/mlと低値を示し, 有意差が認められた(P<0.05). 多臓器不全時の呼吸不全状態において, ACEは肺血管内皮細胞の障害の程度と密接な関係があり, 有用な指標となると考えられる. 2臓器不全以上の患者においては, 補体系は死亡群ではある程度消費されていたことは示唆されたが, 明確なものではなく, また生存群と有意差は認められなかった. 細胞性免疫系では生存・死亡群ともT細胞の機能は極端に抑制されていた. しかし生存群ではOKT4+, OKT8+細胞の割合はほぼ正常範囲内に維持されていた. 一方死亡群では両者とも現象しており, 特にOKT4+細胞の減少が著しかった. OKT4+/8+比はOKT8+細胞の減少があるため見かけ上正常範囲内の推移を示した. 両群ともB細胞の低下はみられず両群間に細胞数では有意差はなかった. 以上のことより, 多臓器不全患者の続発性免疫不全の主なる原因がT細胞の障害と推移されるので特にOKT4+, OKT8+細胞の動向を知ることにより多臓器不全状態のScreeningを行うことが可能であると考える. 多臓器不全患者でき脳代謝は聴性脳幹反応(ABR)にて検索を行ったが明確な所見は得られなかった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 抑瀬卓, 円山啓司, 鈴樹正大: 臨床麻酔.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 光畑裕正: ICUとCCU.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Takashi Ynase,M.D., Keizi Enzan,M.D. Masahiro Suzuki,M.D.: "Metabolic function of lung in acute respiratory failure" Rinsho Masui.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Hiromasa Mitsuhata,M.D.: "Screening of secondary immunodeficiency in patients with MOF" ICU and CCU.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1989-03-30  

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