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1986 年度 実績報告書

耳管機能不全症に対する機能と病態の研究

研究課題

研究課題/領域番号 60480378
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

大久保 仁  医科歯科大, 医学部, 講師 (30014111)

研究分担者 石田 博義  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (30168231)
石川 紀彦  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (60184488)
キーワード耳管機能 / 中耳Gas代謝 / 鼓室【PO_2】 / 滲出性中耳炎
研究概要

本年度の研究成果
1)小児耳管機能の特徴を利用した滲出性中耳炎の高気圧治療の開発
2)小児滲出性中耳炎患者の鼓膜チューブ抜去時期の決定
3)高低圧環境に於ける耳管機能特性の検討
4)耳管機能の年令変化の検討
5)乳突蜂巣発育と耳管機能の検討
6)耳手術に於ける耳管機能の術前・術後の検討
7)乳突蜂巣粘液移送と移送物質の同程
以上を本年度のテーマとし、前年度の研究に引き続き鼓室内【PO_2】分圧を指標に、また、耳管機能障害は、音響耳管機能検査(試2,No.57870102号)を用いて研究が行なわれた。
1)に関しては、幼児期に発症する滲出性中耳炎は、成人の発症要因と全く異なり、高気圧負荷に幼児型耳管特性が有効に働き中耳腔の病態改善に著しい効果をもたらした。特に5〜8才では、80%に近い治ゆ率を示し、昨年、ミュンヘンのCoreglum Oto-Rkino-Loreyngolegica Amitita Sacurumの国際シンポジュームで発表し、世界で初めての治療法として注目を浴びた。
2)重症な滲出性中耳炎には、手術的にArmstalong(1953)の鼓膜チューブを挿入する方法が用いられるが、チューブ抜去は、音響耳管検査で自然嚥下の耳管開閉が認められれば、抜去可能な事が判明した。3)常圧環境では、耳管開閉が行なわれても耳管経由で中耳腔に空気などが流入せず、中耳腔の自己防御機構として中耳腔の呼吸機能が中耳腔からGas代謝して保護する事が判明した。この機能が正常に保たれると5)6)の発育は良好である。4)現在検討中で、7)に関しては、実験系の改良が必要で本課題では、追述困難な事が判明し、今後の課題とした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 大久保仁 他: 耳鼻咽喉科臨床会. (1987)

  • [文献書誌] Watanabe Isamu;Okubo Jin: Acta Otolaryng.(1987)

  • [文献書誌] 大久保仁 他: 耳鼻咽喉科臨床会. (1987)

  • [文献書誌] 大久保仁: 臨床スポーツ医学. 3巻. 933-940 (1986)

  • [文献書誌] 大久保仁 他: 日本耳鼻咽喉科誌. 89. 1962 (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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